2024.09.20
変動金利はいつ上がるのか|固定金利の今後や変動金利が上がった際の対策も解説
「今は安いけど変動金利はいつ上がるの?」という疑問を抱える方が多いのではないでしょうか。
金利の動向は住宅ローンの返済額に大きく影響するため、将来の見通しを知ることは重要です。
しかし、変動金利の予測は簡単ではありません。
そこで今回は、千葉県・茨城県で数多くの分譲地を開発・販売してきた建売住宅ビルダー「日建住宅」が、変動金利の最新動向や今後の見通し、上昇リスクへの対策などを詳しく解説します。
固定金利との比較も含め、あなたに最適な選択をするための参考にしていただければ幸いです。
Contents
変動金利の最新動向と今後の見通し
住宅ローンを借りる際、変動金利と固定金利のどちらを選ぶかが支払いのプランを大きく左右します。
まず、変動金利と固定金利を借りている方の割合を確認してみましょう。
現在、住宅ローン利用者の約70%が変動金利を選択しています。
〈引用〉住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2024年4月調査)】
変動金利を選択した場合は、最新動向と今後の見通しに注意する必要があります。
最新の変動金利推移
1990年代前半のバブル崩壊以降、住宅ローンの変動金利はほぼ一貫して下落してきました。
1990年頃は8.0%を超える高金利でしたが、2009年以降は2.475%で横ばいが続き、現在は0.5%を下回る低金利水準となっています。
年代 | 変動金利 |
1990年頃 | 8.0%超 |
2009年以降 | 2.475%で横ばい |
現在 | 0.5%未満 |
長期的に見ると変動金利は大きく下落してきましたが、この状況がずっと続くとは限りません。
次に、今後の見通しについて考えてみましょう。
変動金利の今後の見通し
2024年7月31日に、日本銀行が政策金利の追加利上げを決定したことを受け、今後変動金利が上昇する可能性が高まっています。
多くの金融機関で2024年10月以降、基準金利が0.15%程度上昇する見込みです。
すでに借入している方は、2025年1月返済分から影響が出る可能性が高いと考えられます。
このような見通しから、現在の超低金利状態が長く続く可能性は低いと考えられます。
変動金利が上がるタイミング
金融機関が基準金利を変更すると、変動金利も連動して変わります。
変動金利の見直しのタイミングは、一般的に「4月1日」・「10月1日」の年2回です。
住宅ローンを変動金利で利用する場合は、4月と10月の動向にとくに注意が必要です。
金利上昇のリスクを見極め、返済への影響を想定しておくことがポイントといえます。
変動金利が上がる場合の住宅ローン返済への影響
変動金利が上昇すると、住宅ローンの返済にどのような影響があるのでしょうか。
金利上昇時のシミュレーションと、返済額の変動に関するルールについて詳しく見ていきます。
金利上昇時のシミュレーション
変動金利が上昇すると、月々の返済額が増加します。
たとえば、借入額3,000万円で返済期間35年の場合、金利が0.4%から0.9%に上昇すると、月々の返済額が約9,300円増加します。
金利上昇幅が小さく見えても、毎月の返済額への影響は大きいです。
さらに、総返済額も増加します。
金利1%の違いで、なんと600万円以上の差が生じることも。
金利上昇は長期的に見ると、家計に大きな負担となることがわかります。
返済額の変動に関するルール
今後、変動金利が急上昇し、負担が急増することを心配されている方も多いですが、じつは急な変動を防ぐための制度があります。
多くの金融機関では、以下2つのルールが適用されます。
- ・5年ルール:金利が上昇しても5年間は返済額が変わらない
- ・125%ルール:見直し後の返済額は、見直し前の125%を超えないよう調整される
これらのルールにより、急激な返済額の増加は抑えられます。
ただし、金利上昇が続く場合、将来的に返済額が大幅に増える可能性があります。
返済額変動のルールを理解したうえで、計画的な返済を心がけることが大切です。
千葉県・茨城県で建売住宅をお探しの方は、日建住宅へお問い合わせください。
住宅ローンについてのご相談も受け付けており、お客様の理想の家探しから資金計画まで、トータルサポートいたします。
〈メールでのお問い合わせ〉
〈お電話でのお問い合わせ〉
〈イベント情報〉
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご質問やお悩みなど、お気軽にご相談ください。
変動金利上昇リスクへの対策
住宅ローンの返済に大きな影響を及ぼす変動金利の上昇への主な対策を3つご紹介します。
繰り上げ返済を活用する
金利が低い期間に積極的に繰り上げ返済をすることで、残債を減らし将来の金利上昇の影響を抑えられます。
繰り上げ返済額が多ければ、金利上昇後も当初とほぼ同じ返済額に抑えることも可能です。
金利が低いうちに、できる範囲で繰り上げ返済に取り組むことで、将来の負担軽減効果は大きくなります。
貯蓄を増やす
現在、変動金利が低金利であるメリットを活かして、貯蓄を増やしておくことが大切です。
急な金利上昇にも慌てず対応できるよう、計画的な貯蓄を心がけましょう。
頭金を入れて住宅購入を検討されている方は、頭金なしで住宅ローンを組んで、現金を手元に置いておくのも一案です。
頭金なしで住宅ローンを組むメリット・デメリットについて、こちらで解説しています。
〈関連ページ〉頭金なしで住宅ローンを組んで後悔する人しない人|メリット・デメリットや注意点を解説
借り換えを検討する
固定金利への借り換えで、金利上昇リスクを回避できる可能性があります。
また、より低金利の変動金利商品への借り換えも、選択肢の1つです。
ただし借り換えには手数料がかかるため、トータルの支払いを抑えられるのか確認しましょう。
変動金利上昇リスクへは、繰り上げ返済・貯蓄・借り換えなど、ご家庭の状況に合わせて適した方法を選ぶのがポイントです。
固定金利は今後どうなるのか?
固定金利も変動金利と同様に、今後上昇していく可能性が高いと考えられます。
金利上昇のペースは緩やかになると予想されますが、長期的には上昇傾向が続く可能性が高いです。
住宅ローンを検討する際は、変動金利と固定金利のメリット・デメリットを比較し、将来の金利動向を見据えて慎重に選択することが大切です。
金利の先行きは不透明な部分もあるため、専門家のアドバイスを参考にしながら、ご自身の返済計画に合った選択をしましょう。
千葉県・茨城県で建売住宅をお探しの方は、日建住宅へお問い合わせください。
バリエーション豊富な建売住宅をご用意し、理想のマイホーム探しをお手伝いしています。
〈メールでのお問い合わせ〉
〈お電話でのお問い合わせ〉
〈イベント情報〉
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご質問やお悩みなど、お気軽にご相談ください。
まとめ
変動金利の最新動向や今後の見通し、上昇リスクへの対策などについて詳しく解説してきました。
変動金利は現在、低金利水準で推移していますが、日銀の政策金利引き上げを受け、今後上昇する可能性が高まっており、固定金利も同様に緩やかな上昇が予想されます。
住宅ローンを検討する際は、変動金利と固定金利のメリット・デメリットを比較し、将来の金利動向を見据えて慎重に選択することが重要です。
この記事が、あなたの住宅ローン選びの参考になれば幸いです。