2024.09.04
頭金なしで住宅ローンを組んで後悔する人しない人|メリット・デメリットや注意点を解説
住宅を購入する際に、頭金なしで住宅ローンを組もうとお考えの方は多いのではないでしょうか。
頭金なしで住宅ローンを組むのはメリットがある一方で、金利や返済額への影響、審査の厳しさなどで後悔する可能性もあります。
そこで今回は千葉県・茨城県で数多くの分譲地を開発・販売してきた建売住宅ビルダー「日建住宅」が、頭金なしで住宅ローンを組むメリット・デメリット、後悔しないための注意点を詳しく解説します。
これから住宅ローンの組み方を検討される方は、ご自身にあった判断をするためにぜひ参考にしてください。
Contents
住宅ローンは頭金なしでも組める?
住宅ローンを組む際、頭金は必ず必要だと思っている方もおられるのではないでしょうか。
たしかに、以前は物件価格の10〜20%程度を頭金として用意するのが一般的でした。
しかし、最近では頭金なしで住宅ローンを組むケースが増えています。
住宅金融支援機構の調査によると、30代の住宅ローン利用者の約4割が頭金なしで住宅を購入しており、さらに全世代で見ても約3割の方が頭金なしで購入しています。
住宅購入の際に、頭金なしで住宅ローンを組むことは珍しくないと言えます。
頭金なしで住宅ローンを組むメリット
頭金なしで住宅ローンを組むことには、主に3つのメリットがあります。
- ・すぐに住宅を購入できる
- ・手元に現金を残せる
- ・住宅ローン控除をより活用できる
順番に解説します。
すぐに住宅を購入できる
1つ目のメリットは、すぐに住宅を購入できることです。
頭金を貯める必要がないため、理想の物件を見つけたらすぐに住宅購入の手続きを進められます。
たとえば、希望のエリアで条件にぴったりの物件を見つけた際も、頭金が足らないことを理由に購入を諦めずに済みます。
不動産市場は常に変化しているので、気に入った物件をタイミングよく購入できるのはメリットです。
手元に現金を残せる
2つ目のメリットは、手元に現金を残せることです。
頭金を支払わなくて済む分、現金を手元に残しておけます。
手元に現金を残しておくことは、予期せぬ出費に備えるうえで大切です。
たとえば、お子様の進学のタイミングやご家族が入院することになったなど、まとまったお金が必要になった際に対応しやすくなります。
また、引越し費用や新居の家具・家電の購入費用にも充てられるので、新生活をスムーズにスタートできます。
住宅ローン控除をより活用できる
3つ目のメリットは、住宅ローン控除を最大限に活用できることです。
住宅ローン控除は借入額に応じて計算されるため、頭金なしで借りると借入額が大きくなり、控除額も増える可能性があります。
具体的には、住宅ローン控除は年末のローン残高の0.7%(上限あり)が所得税から控除されます。
ただし 控除額には上限があるため、単に借入額を増やせば良いわけではありません。
借入額が大きいほど総支払額も増えるため、ご自身の収入や将来の返済計画を考慮する必要があります。
千葉県・茨城県で建売住宅をお探しの方は、日建住宅へお問い合わせください。
日建住宅は、「明るくゆとりのある空間づくり」「デザイン性の高い住宅建築」が得意な建売住宅ビルダーです。
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※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご質問やお悩みなど、お気軽にご相談ください。
頭金なしで住宅ローンを組むデメリット
頭金なしで住宅ローンを組むことには、主に5つのデメリットがあります。
- ・借入総額と月々の返済額が増える
- ・金利が高くなる可能性がある
- ・住宅ローンの審査が厳しくなる
- ・担保割れのリスクが高まる
- ・将来のライフプランに影響を与える可能性がある
詳しく解説します。
借入総額と月々の返済額が増える
頭金なしで住宅ローンを組むと借入総額が増えるため、月々の返済額の負担も大きくなります。
仮に借入金が300万円増加した場合、それに伴う利息も増加し、想定以上に月々の負担を感じることも。
とくに変動金利で借りる場合は注意が必要です。
金利で借りられたとしても、将来金利が上昇する可能性もあります。
金利上昇も考慮に入れた余裕のある返済プランを組むのがポイントです。
金利が高くなる可能性がある
頭金なしの住宅ローンは、金融機関によっては金利が高くなる可能性があります。
たとえばフラット35では、頭金が少ない場合は金利が上がる傾向にあります。
フラット35の融資率(物件価格に対する融資の割合)による金利の違いを比較してみましょう。
融資率 | 金利の範囲 | 最も多い金利 |
9割以下 | 年1.820%~年3.380% | 年1.820% |
9割超 | 年1.930%~年3.490% | 年1.930% |
〈引用〉フラット35新機構団信付きの【フラット35】等の借入金利水準(2024年9月)
融資率が9割を超える場合(つまり頭金が少ない、またはない場合)、金利が高くなる傾向があります。
住宅ローンの審査が厳しくなる
頭金を入れないと融資率が100%と高くなるため、金融機関にとってリスクが高くなります。
そのため、住宅ローンの審査がより厳しくなる可能性があります。
具体的には、年収・勤続年数・他の借入金の有無などをより細かくチェックされることが一般的です。
また、審査に通りにくくなるだけでなく、審査期間が長くなる場合もあります。
担保割れのリスクが高まる
住宅ローンの担保割れとは、住宅の評価額がローン残高を下回ってしまう状態のことを指します。
たとえば、住宅の売却価格が2,500万円なのに対し、住宅ローン残高が3,000万円ある場合などです。
頭金なしで住宅ローンを組むと担保割れのリスクが高まり、不動産を売却しても借入金を全額返済できなくなる可能性があるので注意が必要です。
将来のライフプランに影響を与える可能性がある
収入に対してのローンの比率が高いと、将来まとまったお金が必要になった際に対応できない可能性があります。
たとえば、お子様の教育費や老後の資金準備などに対応しづらくなります。
また、転職や独立といったキャリアプランの変更に影響をおよぼすことも。
ご家庭の経済状況や将来のプランと照らし合わせて判断することが大切です。
千葉県・茨城県でマイホームを検討中の方は、日建住宅へお問い合わせください。
日建住宅は多くの分譲地を開発してきた建売住宅ビルダーで、自社施工の高い技術力でご家族の理想の暮らしを叶える住宅づくりに取り組んでいます。
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頭金なしで住宅ローンを組む注意点
ここでは、頭金なしで住宅ローンを組む際に、とくに大切な2つの注意点について解説します。
金利タイプによる支払いプランを検討する
住宅ローンを組む際、金利タイプの選択は大切なポイントです。
主な選択肢は固定金利と変動金利の2つです。
固定金利は、借入期間中の金利が変わらないため、将来の返済額が予測しやすいというメリットがあります。
一方で、現在の金利水準が比較的高い場合、その高い金利で固定されてしまうデメリットもあります。
変動金利は、市場金利の変動に応じて金利が変わるタイプです。
たとえ固定金利よりも変動金利の方が低くても、将来金利が上昇すると月々の返済額が増える可能性があります。
たとえば、借入額3,000万円、返済期間35年の場合を考えてみましょう。
固定金利1.5%の場合 |
月々の返済額:約91,000円(35年間変わらず) |
変動金利0.5%でスタートし、5年後に2%に上昇した場合 |
当初の月々の返済額:約77,000円 金利上昇後の月々の返済額:約96,000円 |
変動金利を選択する場合は、金利上昇のリスクを考慮し、返済額が増えても対応できる余裕を持っておくことが大切です。
返済計画を立てる
返済計画を立てる際は現在の収入だけでなく、将来のライフプランも考慮に入れる必要があります。
たとえば、以下のような変化に柔軟に対応できるようにしておきましょう。
- ・転職による収入の変化
- ・住み替えの可能性
- ・家族構成の変化(結婚・出産など)
- ・子どもの教育費
- ・両親の介護費用
また、余裕を持った返済計画を立てることで、将来的に繰り上げ返済をする余地も生まれます。
繰り上げ返済ができれば総返済額を減らせ、将来的な負担を軽減できます。
頭金なしの住宅ローンで後悔しないためのポイント4選
頭金なしで住宅ローンを組む際には、後悔しないために押さえておくべきポイントが4つあります。
- ・無理のない返済計画を立てる
- ・諸費用や修繕費用も含めた総額を把握する
- ・繰り上げ返済も検討する
- ・借入可能額が予算とは考えない
順番に解説します。
無理のない返済計画を立てる
頭金なしの住宅ローンでは借入額が大きくなるため、無理のない返済計画を立てることが大切です。
計画の際のポイントは、主に以下の3つです。
・ご家庭の状況に応じた計画
お子様の年齢や、住宅ローンの借り方によって返済計画は異なります。
たとえば、お子様が小さい場合は教育費の増加を見込んだ計画が必要です。
・金利上昇への備え
変動金利で借りる場合は、金利が上昇しても返済できるよう余裕を持った計画を立てましょう。
金利が上昇した場合のシミュレーションが有効です。
・収入の変動を考慮
将来の昇給や転職、また予期せぬ収入減少なども考慮してシミュレーションしておきましょう。
目安としては現在の収入の80%になっても返済できる計画を立てることです。
諸費用や修繕費用も含めた総額を把握する
住宅購入時には、ローンの返済額以外にもさまざまな費用がかかります。
以下の費用を含めた総額を把握しましょう。
- ・諸費用:不動産取得税、登記費用、仲介手数料など(物件価格の5〜10%程度)
- ・引越し費用:業者へ依頼する場合、10万円〜30万円程度
- ・家具・家電購入費:100万円〜300万円程度
- ・修繕費用:仕上げにより大きく異なるが、物件価格の0.3%~1%程度が目安
維持管理も含めた総額を把握し、返済計画に組み込むことで、より現実的な計画を立てられます。
諸費用の主な内訳について、こちらで解説しています。
〈関連ページ〉建売住宅購入でかかる諸費用の内訳|ローンに組み込めるものと現金で支払うもの
繰り上げ返済も検討する
繰り上げ返済は、住宅ローンの負担を減らすための有効な方法です。
借入残高が減ることで、返済期間が短縮されて利息も少なくなり、結果として総返済額を抑えられます。
また、頭金は購入時に必要ですが、繰り上げ返済は購入後の任意のタイミングで行えます。
ボーナスや臨時収入があったときなど、無理のない範囲で実施できるのもメリットです。
借入可能額が予算とは考えない
住宅ローンを考える際、「借入可能額」は大切な指標の1つです。
しかし、あくまで借入の上限を示すもので、単純に「予算」と捉えるのは危険です。
借入可能額の上限に近い物件の場合、予想外の出費や金利上昇時に対応ができないことも。
実際に借りるべき金額や適切な予算を把握しておきましょう。
余裕を持った予算を設定することで、将来の安心につながります。
千葉県・茨城県で建売住宅をお探しの方は、日建住宅へお問い合わせください。
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まとめ
頭金なしで住宅ローンを組む際のメリット・デメリット、注意点、後悔しないためのポイントについて解説してきました。
頭金なしの住宅ローンで後悔しないためには、無理のない返済計画が重要です。
ご自身の経済状況や将来のライフプランを十分に考慮することで、安心して理想の住まいを手に入れられます。
今回紹介した情報が、最適な住宅購入の参考になれば幸いです。