2024.09.09
寒い吹き抜けを快適にする8つの寒さ対策|リビング階段で後悔しない方法も解説
吹き抜けのある家は開放感があり魅力的ですが、寒さが気になる方も多いのではないでしょうか。
じつは、吹き抜けには「暖房効率の低下」「冷気の下降」「断熱性の問題」など、寒いと感じる原因がいくつかあります。
そこで今回は、千葉県・茨城県で数多くの分譲地を開発・販売してきた建売住宅ビルダー「日建住宅」が、吹き抜けの寒さ対策について快適な空間を作る8つの方法や、リビング階段の寒さの改善策をわかりやすく解説します。
ぜひ快適性と省エネ性を両立させた理想の住まいづくりの参考にしてください。
Contents
吹き抜けが寒い3つの理由
吹き抜けのある家に住んでいると、冬に寒さを感じやすいことがあります。
まずは、原因を知って対策するために、吹き抜けが寒く感じる以下の3つのポイントをご紹介します。
- ・暖房効率の低下
- ・冷気の下降
- ・気密性・断熱性が低い
暖房効率の低下
吹き抜けがあると、暖めなければならない空間が通常の部屋よりも大きくなります。
空間が大きくなる分、一般的な部屋用のエアコンでは暖房能力が不足しがちです。
暖房能力の問題を解決するには、エアコンの対応畳数を1〜2ランク上げることが効果的です。
吹き抜けの大きさにもよりますが、具体的には、20畳のリビングなら25畳や30畳用のエアコンを選ぶことで、吹き抜けリビングを暖めやすくなります。
吹き抜けで冷やされた空気が下に降りてくる
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する性質があります。
部屋に吹き抜けがあると、暖房で暖められた空気が2階に逃げてしまい、1階のリビングが暖まりにくくなります。
吹き抜けのある家では上下階で温度差が生じやすくなるので、暖房の効率も悪くなるのです。
温度差の対策には、シーリングファンやサーキュレーターを採用して空気を循環させるのが効果的です。
空調効率を高める機器を使うことで、部屋全体をムラなく暖められるようになり、快適性が向上します。
気密性・断熱性が低い
吹き抜けのある家で寒さを感じる大きな要因は、気密性と断熱性が低いことです。
気密性と断熱性が低い家では、暖房で暖めた空間の熱が家の外に逃げやすくなります。
とくに窓は熱が逃げやすい場所ですが、断熱窓を使用することで室内の熱が外に逃げにくくなり、暖房効率が向上します。
寒い家に住むことは、寒さによる血圧上昇や、部屋間の温度差によるヒートショックのリスクが高まる可能性があるのです。
〈引用〉消費者庁「寒い家で我慢」は健康上のリスク!―窓から始める断熱リフォーム
日建住宅は高気密高断熱な住宅であることはもちろん、省エネ性能にもこだわった家づくりをしています。
日建住宅の家づくりのこだわりは、こちらでご確認いただけます。
千葉県・茨城県で建売住宅をお探しの方は、日建住宅へお問い合わせください。
日建住宅は、「明るくゆとりのある空間づくり」「デザイン性の高い住宅建築」が得意な建売住宅ビルダーです。
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吹き抜けの寒さ対策:快適な空間を作る8つの方法
吹き抜けのある家で快適に過ごすためには、適切な対策が必要です。
ここでは、吹き抜けの寒さを解消し、快適な空間を作るための以下8つの方法をご紹介します。
- ・高気密・高断熱の家にする
- ・窓の断熱性能を高める
- ・ロールスクリーンを取り入れる
- ・実際の部屋の広さより大容量のエアコンを選ぶ
- ・シーリングファンで吹き抜けの空気を循環させる
- ・サーキュレーターで足元の空気を循環させる
- ・床暖房で足元から暖かくする
- ・パッシブデザインを取り入れる
高気密・高断熱の家にする
高気密・高断熱の家にすることは、吹き抜けの寒さ対策の重要なポイントです。
気密性を高めることで隙間風が減り、暖めた空気が外に逃げにくくなるため、暖房効率が向上します。
また高断熱により外気の影響を受けにくくなるため、室内の温度が安定し、吹き抜けがあっても快適な室温を維持しやすくなります。
窓の断熱性能を高める
吹き抜けの寒さ対策として、窓の断熱性能を高めることが非常に効果的です。
窓は熱の出入りが最も多い場所の1つであり、学生の頃に窓際の席が寒かった印象をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。
窓の断熱性能を高めるには、Low-E複層ガラスを採用したアルミ樹脂複合窓がおすすめです。
※Low-E:特殊な金属膜を窓ガラスにコーティングしたもので、日差しの熱を反射する効果がある
冬は暖かい空気を逃がさず夏は外からの熱を遮断できるので、年間を通じて快適な室温を保ちやすくなり、冷暖房費の削減にもつながります。
ロールスクリーンを取り入れる
吹き抜けの窓にロールスクリーンを設けることも、効果的な寒さ対策の1つです。
ロールスクリーンは操作が簡単で、必要に応じてすぐに開閉できます。
また、カーテンと異なり取り付けにレールが不要なので、ロールスクリーンを下ろしていないときはすっきりとした見た目を保てます。
実際の部屋の広さより大容量のエアコンを選ぶ
吹き抜けのある空間を効果的に暖めるには、通常の部屋よりも1〜2ランク上の対応畳数のエアコンを選ぶのがおすすめです。
吹き抜けによって暖房する空間の体積が大きくなるため、吹き抜けを考慮しないとパワーが足りない可能性があります。
シーリングファンで吹き抜けの空気を循環させる
暖かい空気は上昇する性質があるため、シーリングファンで空気を循環させて、天井付近にたまった暖気を足元に送るのが、吹き抜けの寒さ対策に効果的です。
シーリングファンは、大型の羽根で広範囲の空気を効率的に循環させられます。
また、季節に応じて回転方向を変えることで、年中使用できるのも魅力です。
夏は下向き、冬は上向きに回転させることで、それぞれの季節に適した空気の流れを作り出せます。
さらに、シーリングファンは吹き抜け空間のアクセントとなり、インテリア性も高いです。
ただし、高所にあるため間取りによっては掃除が難しい場合があります。
サーキュレーターで足元の空気を循環させる
サーキュレーターは、シーリングファンと同様に吹き抜けのある部屋の空気循環に適しています。
小型で手軽に持ち運べるので、季節や時間帯によって使用場所を変えるなど、柔軟な対応が可能です。
サーキュレーターは特定の方向に空気を送れるので、吹き抜けのリビングなど、局所的に寒さを感じる場所の空気を効率よく循環させられます。
エアコンやシーリングファンと併用することで、暖められた空気を部屋全体に広げる効果が期待できます。
床暖房で足元から暖かくする
床暖房は、吹き抜けのある空間でも効果的に暖める暖房方法の1つで、足元から均一に暖められるのが特徴です。
空気の温度差を抑えられるので、快適な暖かさを感じられます。
また、足元加熱により約3.6°C低い室温でも同等の体感温度が得られることがわかっています。
〈引用〉吹抜けを有する冬期実空間における足裏加熱が全身温冷感に及ぼす影響に関する実験的研究
床暖房は初期投資が必要ですが、長期的に見れば快適性と省エネ性を両立できる暖房方法です。
パッシブデザインを取り入れる
パッシブデザインとは、自然の力を有効活用して快適で省エネな住環境を実現する設計手法です。
パッシブデザインの具体的な方法として、南向きの大きな窓を設置し、冬の太陽光を積極的に取り入れることが挙げられます。
吹き抜けのある家の場合は、吹き抜けの高い位置に大きな窓を設けることで、部屋の北側まで明るい空間を演出できます。
サイズが大きくなると窓の断熱性がより重要になるので、窓の断熱性能を確認しておきましょう。
千葉県・茨城県で建売住宅をお探しの方は、日建住宅へお問い合わせください。
日建住宅では、パッシブデザインを取り入れた設計で、冬でも寒くない吹き抜けの住宅を実現します。
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リビング階段が寒い場合の対策
リビング階段は、開放感がありご家族の自然なコミュニケーションにつながる魅力的な間取りですが、寒く感じることがあります。
吹き抜けと同様に上下階の空間がつながっているので、気密性や断熱性が低い場合は外から冷えた空気が入ってきます。
対策として、吹き抜けの寒さ対策でお伝えした内容とあわせて、リビングと階段を仕切るのが効果的です。
リビングと階段をロールスクリーンやドアで仕切ることで、暖かい空気の上昇を防ぎ、リビングの温度を保ちやすくなります。
ロールスクリーンは簡単に設置でき、使用しないときはすっきりと収納できるため、開放感を損ないません。
ハニカム構造のロールスクリーンなど遮熱・保温効果のあるものを選ぶことで、断熱効果を高めるのがおすすめです。
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バリエーション豊富な建売住宅をご用意し、理想のマイホーム探しをお手伝いしています。
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まとめ
吹き抜けやリビング階段のある家の寒さ対策について、その原因と8つの具体的な対策方法を詳しく解説してきました。
吹き抜けが寒さ対策として、高気密・高断熱の家づくり、窓の断熱性能向上、シーリングファンやサーキュレーターによる空気循環などが効果的です。
これらの対策を適切に組み合わせることで、吹き抜けやリビング階段のメリットを活かしつつ、快適で暖かい住空間を実現できます。
ご自宅の状況や生活スタイルに合わせて対策し、快適性と省エネ性を両立させた理想の住まいづくりにお役立ていただければ幸いです。