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2024.09.13

耐震等級1〜3の違いとは|耐震等級3″相当″との違いや後悔する理由も解説

耐震等級1〜3の違いとは|耐震等級3″相当″との違いや後悔する理由も解説

耐震等級3の住宅は地震に強いと言われますが、実際どうなのでしょうか。

「耐震等級3で後悔した」「耐震等級3相当って何?」「耐震等級3でも倒壊するの?」など、疑問や不安を抱えている方は多くおられます。

そこで今回は千葉県・茨城県で数多くの分譲地を開発・販売してきた建売住宅ビルダー「日建住宅」が、耐震等級の基本や決めている要素、メリットやデメリットも含めてわかりやすく解説します。

建売住宅の購入を検討される方は、ご家庭にあった判断をするためにぜひ参考にしてください。

耐震等級とは?

耐震補強中の建売住宅|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

耐震等級とは、住宅の地震に対する強さを示す指標です。

建築基準法に基づいて、建物の構造や部材の強度などを評価し、耐震性能のレベルを1〜3の等級で表します。

地震大国である日本では住まいの安全性を十分に考慮する必要があり、新築住宅を建てる際に耐震等級を確認しておくことが大切です。

 

耐震等級の区分

耐震等級3相当のおしゃれな建売住宅|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

耐震等級は大きく分けて3段階に区分されています。

等級が上がるほど耐震性が高くなり、大地震でも倒壊しにくい住宅といえます。

 

耐震等級 倒壊・崩壊の可能性
耐震等級1 震度6強〜7の地震で倒壊・崩壊しない
耐震等級2 耐震等級1の1.25倍の地震に対して倒壊・崩壊しない
耐震等級3 耐震等級1の1.5倍の地震に対して倒壊・崩壊しない

 

耐震等級1:建築基準法の最低基準

耐震等級1は、建築基準法で定められた最低限の耐震基準を満たしており、震度6強〜7の大地震に対して倒壊・崩壊しにくい設計です。

しかし、最低限の基準であるため、大地震時に建物が大きく損傷する可能性があります。

 

耐震等級2:公共施設レベルの耐震性

耐震等級2は、建築基準法の1.25倍の耐震性能を持っており、学校や病院などの公共施設に求められる耐震性能と同等とされています。

耐震等級2の建物は、震度6強〜7の大地震に対して、耐震等級1よりも高い安全性を持ちます。

大地震後も建物の損傷が少なく済み、継続して住み続けられる可能性が高くなります。

 

耐震等級3:最高レベルの耐震性

耐震等級3は、最も高い耐震性能を示す等級です。

建築基準法の1.5倍の耐震性能を持ち、震度6強〜7の大地震に対して、倒壊・崩壊する可能性が最も低くなります。

2016年の熊本地震では、震度7の地震が2回発生しましたが、耐震等級3の住宅では倒壊・大破したものはありませんでした。

ご家族で安心して暮らせる住まいを求める場合は、耐震等級3が1つの目安になります。

 

耐震等級3と耐震等級3″相当”の違い

住宅を建てる際によく耳にするのが、「耐震等級3」と「耐震等級3相当」という言葉です。

この2つは何が違うのか、以下の表で比較してみましょう。

 

項目 耐震等級3 耐震等級3相当
認定の有無 第三者機関による認定あり 認定なし
性能の確実性 第三者機関の審査を通過しており性能が確実 実際の性能は不確実で確認が難しい
コスト 認定取得のため10〜30万円程度の追加費用が必要 認定費用がかからず、比較的安い
優遇措置の有無 地震保険料の割引や住宅ローンの金利優遇あり 優遇措置が受けられない
性能の裏付け 構造計算による厳密な検証あり 簡易的な計算や壁量計算のみの場合がある

 

耐震等級3相当の住宅は、第三者機関による正式な認定を受けていないため、建築費用を抑えられるのがメリットです。

しかし第三者機関による保証がないため、信頼できる工務店でなければ耐震性能に疑問が残ります。

耐震等級3相当の住宅を建てる際は、耐震等級3の認定を取得できるか事前に確認することをおすすめします。

 

日建住宅の耐震性能へのこだわりについて、こちらでご確認いただけます。

〈関連ページ〉QUALITY 家族の暮らしに安全と快適を

 

日建住宅では、最も地震に強い最高レベルの「 耐震等級3相当 」で設計・施工しています。

オプションで耐震等級3の仕様にも対応可能ですので、千葉県・茨城県で建売分譲地を検討中の方は、お気軽にご相談ください。

 

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※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご質問やお悩みなど、お気軽にご相談ください。

 

耐震等級を決める4つの要素

金物で補強された基礎と土台|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

耐震等級は、建物の構造や設計によって決まります。

そこでまずは、耐震性能を高めるための以下4つの要素を紹介します。

  • ・建物の形
  • ・耐力壁の数と配置
  • ・床の強さ
  • ・接合部の強度

 

建物の形

おしゃれな分譲住宅の外観|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

建物の形状は、一般的にシンプルな形状の建物ほど耐震性が高くなる傾向にあります。

正方形や長方形などのシンプルな形状では、地震の力が建物全体にバランスよく伝わるので、建物全体で地震の力に耐えやすくなります。

一方で、L字型や2階部分が小さいなど複雑な形状の建物では地震の力が偏って加わりやすく、耐震性が低下する可能性があります。

 

耐力壁の数と配置

木造住宅の耐力壁|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

耐力壁(※)は、建物の耐震性能を決める重要な要素です。

※耐力壁とは:地震の横揺れに耐える力を持つ壁のこと

耐力壁が多いほど、地震による水平力を広く分散して受け止められるため、建物全体の耐震性が高まります。

また耐力壁を建物にバランスよく配置することで、地震の力を効果的に分散させられます。

 

床の強さ

構造用合板の施工中|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

強度の高い床は建物全体の変形を抑えて、地震時のねじれを防ぐ効果があります。

床に十分な強度がなければ地震で大きく変形してしまい、耐力壁の性能を十分に発揮できない可能性があります。

 

接合部の強度

金物で補強された土台|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

建物の各部材をつなぐ接合部の強度が不十分だと、いくら耐力壁を設けても地震エネルギーがうまく伝わらず、地震に弱い建物になります。

とくに、土台と柱の接合部の強度が足りないと、地震時に柱が基礎から抜けるリスクが高まります。

 

耐震等級3で後悔する理由

おしゃれな建売住宅|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

耐震等級3は最高レベルの耐震性能を持つ住宅ですが、メリットばかりではありません。

耐震等級3の住宅を建てることで後悔する理由を3つ紹介します。

 

建築コストが増える

耐震等級3の住宅を建てるには、一般の住宅より多くの耐力壁や補強材が必要となり、建築コストが上昇します。

さらに、第三者機関による認定取得の手続きにも、追加の費用が必要です。

建築コストが増えることで、当初の予算をオーバーしてしまったり、他の設備や家具にかける費用を削らざるを得なくなったりする可能性があります。

耐震等級3相当の住宅は、耐震性能を確保しつつ認定の追加費用が不要なので、費用と安全性どちらも譲れない方におすすめです。

 

工期が長くなる

耐震等級3の認定取得には、工事中に第三者評価機関による検査が複数回あり、一般的な住宅に比べ、工事完了までに時間がかかる場合があります。

住宅ローンの返済開始時期や入居予定日が遅れてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

耐震等級3を目指すなら、余裕を持ったスケジュール管理がポイントです。

できるだけ早い段階で工務店と相談し、入居までの詳細な流れを確認することをおすすめします。

 

間取りに制約がある

耐震等級3の取得には、建物の構造上の制約があるため、希望通りの間取りを叶えられない場合があります。

柱のない広々としたLDKを希望していても、耐震性能との兼ね合いで実現が難しくなることも。

 

日建住宅では、吹き抜けのあるLDKや大開口の窓を確保した、耐震等級3相当を標準仕様としています。

オプションで耐震等級3の仕様もございますので、千葉県・茨城県で建売分譲地を検討中の方は、お気軽にご相談ください。

 

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※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご質問やお悩みなど、お気軽にご相談ください。

 

耐震等級3のメリット

明るい吹き抜けのLDK|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

耐震等級3の住宅の、主なメリットを3つご紹介します。

 

震度7での倒壊を防げる

耐震等級3の住宅は、震度6〜7クラスの大地震に対して倒壊・崩壊しない強度を持っています。

2016年に発生した熊本地震では、震度7の地震が複数回発生しても倒壊を免れた実績があります。

国土交通省の調査報告によると、熊本地震後の建物調査で、耐震等級1の住宅に倒壊・大破したものが確認されました。

一方で、耐震等級3の住まいでは倒壊・大破した事例はありませんでした。

国土交通省の調査報告|千葉県・茨城県の建売分譲住宅

〈引用〉「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント

ご家族の命を守るためにも、耐震等級3の住宅を選ぶことは大切な判断基準の1つといえます。

 

地震保険料が最大50%割引される

耐震等級3の住宅にすると、地震保険料が最大50%割引されるのもメリットです。

耐震等級が適用されない一般的な住宅と比較すると、年間の地震保険料を半額に抑えられます。

長期的に見れば、地震保険料の割引によって大きな費用節約になる可能性があります。

 

住宅ローンの金利が低くなる

耐震等級3の住宅を建てる場合、住宅ローンの優遇を受けられる可能性があります。

代表的なのが、フラット35の金利優遇制度です。

〈引用〉【フラット35】S

耐震等級3を取得した住宅の場合、当初5年間の金利が年0.5%引き下げられます。

金利の優遇がわずかに感じられるかもしれませんが、ローンの返済期間が長期にわたることを考えると、トータルの返済額の抑制効果は高いです。

住宅ローンを利用する予定がある方は、耐震等級3の住宅を検討する際、金利の優遇制度も確認するのがおすすめです。

 

こちらのコラムでは、頭金なしで住宅ローンを組む際のメリット・デメリットについて解説しています。

〈関連ページ〉頭金なしで住宅ローンを組んで後悔する人しない人|メリット・デメリットや注意点を解説

 

千葉県・茨城県で建売住宅をお探しの方は、日建住宅へお問い合わせください。

日建住宅は、「明るくゆとりのある空間づくり」「デザイン性の高い住宅建築」が得意な建売住宅ビルダーです。

 

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まとめ

耐震等級1〜3の違い、耐震等級3″相当”との違い、そして耐震等級3を選択する際のメリットとデメリットについて詳しく解説してきました。

耐震等級3は最高レベルの耐震性能を持ち、震度7クラスの大地震でも倒壊・崩壊しにくい構造を実現します。

また、地震保険料の大幅な割引や住宅ローンの金利優遇など、経済的なメリットもあります。

今回紹介した情報が、耐震性能の高い理想の住まいづくりの参考になれば幸いです。

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